その他
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婦人科は妊娠しないと行ってはいけないと思っていた、自分には関係ないと思っていた、恥ずかしくて行きづらかった…そんな風に敷居が高く、受診を躊躇してしまうことが私たちにとって一番悲しいことです。
どんな悩みでもご相談ください。
原因を特定し、たくさんある治療法から患者さんのライフスタイルに合わせた治療法をお勧めさせていただきます。また専門的な検査や治療が必要な場合は信頼できる病院・医師をご紹介させていただきます。
鉄欠乏性貧血は鉄不足が原因で起こる貧血です。日本の成人女性の約1割がこの病気であるといわれていて、実際クリニックでも通常の人の半分以下の血の濃さしかない人が頻繁にみられています。原因としては、胃や十二指腸など消化管の潰瘍や炎症、がんなどによる消化管からの出血、月経や婦人科疾患による出血、鉄分の摂取不足、鉄吸収を妨げる薬物などによる吸収障害などが知られています。症状としては動悸や息切れ、耳鳴り、めまい、頭重感、集中力の低下などがあります。治療は薬(鉄剤)で鉄分を補うことと、鉄欠乏の原因を精査し、治すことが基本となります。改善すると生活が楽になった、テストの成績が上がったなどの声が聞かれています。
貧血の中にはビタミンB12や葉酸欠乏により発症するものもあります。ビタミンB12欠乏の要因には、悪性貧血(自己免疫の異常から生じる胃粘膜の病気)や極端な菜食主義、胃・小腸の切除後などで起きることが知られています。症状としては鉄欠乏性貧血と同様の貧血症状のほか、食欲不振、吐き気、下痢などの消化器症状、味覚障害や舌の感覚異常、精神症状、白髪などがみられます。治療は不足したビタミンB12や葉酸の補充が中心となります。
骨髄にある造血幹細胞と呼ばれる血液細胞の種が減少することで、白血球、赤血球、血小板といった血液細胞の生成が阻害される病気です。白血球が減少することで発熱や咳などの感染症の症状がみられます。赤血球の減少により体動時の動悸、息切れ、疲れやすさ、頭重感などの貧血症状が現れ、血小板の減少により、易出血性(アザができやすい)や鼻出血、歯肉出血などの出血症状が出てきます。
血管の中を流れる赤血球が破壊され(溶血)、貧血を生じる病気です。赤血球や血色素自体の先天的な原因によって生じるケースもあります。症状としては貧血に伴う息切れやふらつきのほか、眼球が黄色くなったり(黄疸)、胆石、褐色尿などの症状が出現したりします。治療は副腎皮質ホルモンによる薬物療法が中心になります。無効の場合には、免疫抑制薬や脾臓摘出術などが選択されることもあります。
冷え性とは、血流が悪くなることで起きてしまう症状の一つです。血行が悪くなると、身体に必要な酸素・栄養素が行き届かなくなってしまうだけではなく、蓄積されている老廃物も排出されなくなり、色々な不調が現れやすくなります。
血行が悪くなることで、血液が毛細血管に流れなくなってしまうのが原因です。
血管が収縮することによって、手足が冷えてしまいます。手足は心臓に遠い位置にある上に、身体が重要な臓器のある胴体や脳へ血行を確保しようと働くので、どうしても手足が後回しにされやすいです。
運動不足が続いてしまうと筋肉が衰えてしまい、血行が悪くなります。特にふくらはぎは血液を心臓に戻すためのポンプとして機能しています。ふくらはぎの筋肉が落ちてしまうとポンプ機能も衰えてしまうので、きちんと運動する習慣を作りましょう。
生命活動を行うのに欠かせない、必要最低限のエネルギーを「基礎代謝」といいます。ダイエットなどで基礎代謝が悪くなると体温が低くなり、冷え性が起こりやすくなります。
栄養バランスが偏った食習慣が続いてしまうことでミネラルやビタミン不足になりやすく、また筋力も衰えるので血の巡りが悪くなります。
鉄分不足は生理のある女性がなりやすいです。また、過度なダイエットなどが原因で鉄分不足に陥ってしまい、冷え性を引き起こしてしまいます。鉄分不足は冷え性だけでなく、体調不良や倦怠感なども発生します。
緊張すると血行不良が起きやすいため、そこから冷え性になりやすいです。
身体の体温をコントロールしているのは自律神経です。近年はエアコンなどの影響で季節に関係なく、快適に室内で過ごせるようになった結果、気温に対する感覚が鈍くなり、自律神経が乱れやすくなりました。また、腸の運動も自律神経によって左右されます。そのため、自律神経が乱れると下痢・便秘も起きやすくなり、基礎代謝も低下してしまい、冷え性へ繋がってしまいます。
喫煙習慣があると血管が急に収縮することが多くなるので、冷え性が起きやすくなります。
女性は男性に比べて筋肉量が少なく、脂肪が多いという特徴を持っています。筋肉は体温の上昇にとても大きな役割を果たしていますので、筋肉が少ないと冷えやすくなります。加えて、女性は冷えてしまうと温まりにくい性質を持つ脂肪が多いため、冷えが起こりやすくなります。
女性の腹部には卵巣や子宮があり、腹部の血流が悪くなりやすく、また月経時の血液不足によって手足などの末梢まで血液が行き渡らなくなり、熱が届きにくくなるので冷えの症状が出ます。さらに、ホルモンバランスが変わると自律神経が乱れ、冷えやすくなります。そのため、更年期に冷え性が現れる女性も多いのです。
その他に、寒い場所でのスカート着用による下半身の冷えや、締め付ける下着や衣類の着用による締め付けも血行を悪くするため冷えが起こります。
女性の冷えによる症状は漢方で改善することも多く、体質に合った処方をさせていただきます。
婦人科の症状は漢方薬治療で大きく改善されるケースも少なくありません。更年期やめまい、月経痛やPMSといった疾患から冷え性やむくみといった未病までかなり広い範囲を漢方薬で治療可能です。漢方薬の効果というものは、即効性のある西洋医学の薬とは異なり、ゆっくりと普段の生活に取り入れつつ、根本の体質にアプロ―チして原因を取り除いていく方法です。
そのため時間はかかりますが、少しずつ症状は良い方向に向かっていきます。
漢方薬は200を超える種類があり、患者さんそれぞれの症状や体質に合わせて一人ひとり処方を行っていくため知識が必要です。
当院では女性ヘルスケア専門医の院長が症状に合わせて処方させていただきます。
漢方はさまざまな不定愁訴を含め、次のような疾患に効果があります。
生きていると色々なことが起こりますよね。妊娠についても望んでいたけれど育てられなくなった妊娠、強制された妊娠…
様々な理由で、妊娠を継続できないことは女性に大きな不安や悲しみをもたらします。人工妊娠中絶手術は、止むを得ない理由があって妊娠を続けられない場合に医療機関で処置を行うことです。
中絶手術が可能な時期は母体保護法によって「妊娠22週未満」と定められていますが、妊娠12週までの初期中絶が母体にかかるリスクも低く、この時期に手術を行うことがすすめられます。妊娠12週を超えた場合を中期中絶といい、中期中絶は人工的に陣痛を促すことで赤ちゃんを死産として取り出す方法を用いる為、処置のできる病院も限られてきます。
当院では中絶手術は行っておりませんが、ご相談いただきましたら週数に応じて手術可能な施設をご紹介させていただきますので、悩む前にご相談ください。